名古屋は混沌とした街だ。ターミナル駅から歩いて1分で風俗街に突入出来たり、ドンキやパチンコ屋にヤンキーがたむろする場所から、電車に乗って2駅で住みたい街ランキング1位の高級住宅地まで行けたりする。正直わけわからん。
カオスな飲食ラインナップ
名古屋のカオスを象徴する並びがこちら。普通のラーメン屋とみせかけて推しはカレーラーメンな店の横には、台湾カレーなる謎料理とあんかけスパゲティの店。そして唐突なSUBWAYである。どういうことだ。
ここはJR千種駅の近くの交差点。普通の駅の何気ない場所ですらカオスを秘めている。その中でも特に混沌を極めている『台湾カレー』をご紹介する。
台湾カレー
名古屋では「台湾」を名乗る謎の辛いミンチが幅を利かせている。「台湾ラーメン」を代表とするミンチ料理のおかげで、台湾料理=辛いというイメージが付いてしまった名古屋人も多そうだ。
台湾カレー+チキンカツ(1020円)
台湾カレーはそのピリ辛ミンチを、カレーの上に乗っけた料理だ。スパイスの辛さにラー油の辛さが加わり、なぜかニンニクで別種の辛さが追加される。
それだけでもややこしい料理なのに、定番トッピングはキムチ。卓上のポットを覗き込んだら福神漬けじゃなく、大量のキムチだった。笑ってしまった。
味はもちろんカオスという感じなのだが、おいしい。台湾ラーメンより断然イケる。
全部混ぜる
卓上にあるこんぶ酢を入れると更に旨くなる。
最初は画像の様に綺麗に分かれて出てくるが、全部混ぜて食べるのが正解だ。インド人も台湾人も韓国人も真っ青の茶色い混沌、台湾カレーは名古屋そのものなのだ。
余談:ラーメン屋が監修
看板を見てもらえるとわかるのだが、台湾まぜそば発祥の店として世界中に店を構える麺屋はなびがプロデュースしている。カオスをまとめ上げていたのは、名店のノウハウだったのだ。
ちなみにこの店、鉄板ナポリタン+台湾ミンチのような料理も出していて、探求に余念が無い。現在は名古屋の千種と高畑、そして犬山市に出店しているようなので、ぜひ食べに行ってほしい。それでは。