街づくりの見切り発車感が強い名古屋には、数多くのカオスな建物がある。その一つとして有名なのが、新今池ビルだ。何十件もテナントが入れそうなビルなのに、現在は5~6店舗しか営業していないという廃墟状態。行こうか迷っている方は参考にしてほしい。
新今池ビルの外観
新今池ビルは、地下鉄東山線「今池」の真上にそびえたつビルで、全然いい感じじゃないレトロさが漂っている。明らかにテナントが不足している。
この写真の角度からビルに入っていくと最初に目にするのが…
過去のテナント
こちらの看板だ。ちなみに今営業してるのはアコムだけで、それ以外の店舗は全て閉業している。カレースナックや今池名物。心踊るキャッチフレーズの店は、時代に消えていった。
この看板を見ながら階段を下りていくと、新今池ビルの地下に入ることが出来る。
真っ暗な廊下
地下に降りた途端これだ。廃墟に来てしまった感じがある。この写真何か写ってないかな?どういう意図なのかわからないけどビニールシートで空き店舗の入り口がふさがれている。人が使っていない建物は傷みが早いというけど、どうやら本当らしい。
なんとなく写真を加工したらもっと怖くなった。さすがにこれならひとりで行けなかったな。
歴史を感じる店
地下にはこんな感じでかつての店が形だけ残っていたりする。昔はここにも笑顔があったんだろうな。おいしいコーヒーを入れていた空間に、今は誰もいない。
ちょっとHな映画をやっていた気配のする劇場。18歳未満入場禁止とある。多くの少年の妄想を掻き立てた劇場は、「本日は終了しました。」の文字で永遠に次の開店を待ち続けるのだろう。終わってしまったものを見るのは、何であれ切ない。
なぜか地下鉄直結
ちなみに人がいないかというと、地下鉄直結なので地元民は通路として利用しているようだ。
今池駅にはこんな感じの案内が出ているけど、一切飲食店は無いので注意。アコムとプロミスがあるだけだ。たしかにあそこでやり取りしたら人に見つからなそうだけど。
というわけで今回は消費者金融でギリギリ保っている、ゾンビ化した廃墟ビルに行った話でした。ここからお洒落スポット覚王山も近いので、怖いもの見たさで行く人も多いだろう。
ちなみにこれはトイレ横にあった張り紙。なぜこんな人のいないビルで事故が多発するのかわからないけど、あまり安全なところではないのかもしれない。行く人は自己責任でお願いします。それでは。