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巨大石像が大集合!奈良・明日香村にあるインパクト大の壷阪寺

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奈良は明日香村の近くにある壷阪寺(つぼさかでら)に行ってきた。わざわざ雨の日に。ここは眼病封じで有名なお寺だが、あまりに多くの巨大石仏を持っているために、巨像好き界隈でも知られた存在になっている。

写真を見て頂くと、すでに二つの巨大な仏像が頭を見せていることがわかるだろう。

壷阪大佛

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そのうちの一つが数々の菩薩・天部を従える壷阪大佛だ。このサイズの石仏が一堂に会するのは珍しく、これを見れただけでもかなり価値があるだろう。

台座5m+身丈10mの大迫力で、正直雨に濡れていて怖かった。できれば晴れた日に行こう。濡れ方が絶妙だったのもあるかもしれないが。

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これではおすすめスポット紹介かネガティブキャンペーンかわからないので、明るく加工して、晴れの日を再現してみた。このフォーメーションの立体感は必見。

天竺渡来大観音石像

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最初の写真に写っていたもう一体の仏像がこちら、全長20mの巨大石像、天竺渡来大観音だ。天竺渡来という言葉は、この石像がインドからきたことを示している。

実は壷阪寺はインドで数々の慈善事業を行っている。その縁があり、インドの3億年前の石をインド政府など、様々な関係者から譲渡されたそうな。

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普通の巨大石仏と違って、古石らしいマーブル模様が入っている。

7万人のインド人

そして驚くべきことに、巨岩を1200tの巨大石仏に仕上げるために、7万人ものインド人石工が参加したそうだ。ピラミッドの制作かよ。

1200tの石仏はインドから運べないので、66のパーツに分けられて運ばれたそうな。そのためところどころに切れ目が入っている。

日本の巨大石仏は多くの場合が、お金持ちの信仰心の発露であり、自己顕示欲の象徴であり道楽だ。それに対して壷阪寺の観音様は救済事業の返礼であり、インドとの交流の証なのである。これはぜひ直に見てほしい。

釈迦一代記

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こちらはお釈迦様の人生を、全長50m×高さ3mの石壁に彫ったもの。スケールがデカすぎる。お察しの方もいらっしゃるかもしれないが、これもインドからやってきた。

インドでは普通に道を歩いているだけで、超巨大なお寺にぶつかる。そのスケールを日本でやっているわけだ。ちなみにこのレリーフを掘るのにも、インド人が5万7,000人動員されている。

既にのべ12万7,000人のインド人がこのお寺の石造物に関わっているわけで、この壷阪寺が行ってきた救済事業がいかに立派なものであったかがわかる。

一場面を紹介

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お釈迦さまの人生を完璧にご存知の方は少ないだろう。この上段の場面がなにかおわかりだろうか。

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これは弟子・デーヴァダッタが爪に毒を塗り、師匠であるお釈迦様を毒殺しようとする場面だ。案内板によるとデーヴァダッタは返り討ちにあい、「逆に指が飛び散り、毒が自分の体内にまわり、地獄に落ちてしまった。

なんという三重苦。たしかに爪に毒はよくわからないけど、指が飛び散りそれがなぜか体内に入り、唐突に地獄行きである。しかもデーヴァダッタ、レリーフの方では剣を持っている。それに毒を塗ってほしい。

※こういう楽しみ方も出来るお寺です。

天竺渡来 大石堂

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壺阪大佛の手前に見える四角い建物は、インドのアジャンタ石窟を再現した大石堂だ。実はこれが一番すごい。力が入りすぎていて、本当にインドに来たかと錯覚するほどだ。

日本人とインド人が協力し、12万人が彫刻と組み立て作業を行ったそうだ。その重量は1500t。途方もない重厚感を持っている。

内部には塔が立てられた上、全ての壁に彫りものが施されている。その手間は他の仏像とも比較にならないだろう。

ただしここは壷阪寺の納骨堂でもある。そのため写真の掲載を控えさせて頂く。どうかご容赦願いたい。

数々の仏像

ご紹介したもののほかにも、魅力的な石仏がそこらじゅうに"置いてある"のが壷阪寺の魅力だ。100体はゆうに超えている。

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伝承に基づいた所持品をちゃんと持っている千寿菩薩

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年季の入った高僧

などなど見て楽しめる上にありがたいご利益のある仏像が、たくさん配置されている。

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謎にシュールなスタンプラリーも楽しめる。スタンプの台紙は入り口で渡されるのだが、気づかずに手に押してしまった。

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アクセス・営業時間

近鉄吉野線の壷阪山駅で下車して、バスで終点の壷阪寺前まで行くルートが一番安いが、駅前で待機しているタクシーを使っても1500円程度で済む。

年中無休だが、開門時間は8:30~17:00なので注意。

また入場料として大人600円・高校生以下100円が必要になる。5歳以下は無料だ。駐車代金は一律500円。

おわりに

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重要文化財の三重塔(1497年)

明日香村周辺には数多くの面白スポットがあり、交通インフラが最悪なことを除けば観光にオススメだ!(※レンタサイクルとかハイキングとかは最高。)

もし周辺を観光されるときは、少し足を延ばして壷阪寺も行ってほしい。絶対に楽しいですよ!それでは!