CoDシリーズの最新作である『Call of Duty: Black Ops Cold War』が11月13日に発売。本作の特徴をレビュー。
Call of Duty: Black Ops Cold Warについて
Black Opsシリーズ第6作目にして、「コール オブ デューティ ブラックオプス」第1作の直接の続編である本作は、ブラックオプスシリーズとしては久々の現代戦である。ワイヤーで空を飛ぶモヒカンや、放射線を操り肉体もSNSも炎上しそうな重装兵は登場しない。
臨場感とリアリティが持ち味
レーガン政権下の冷戦を舞台にした今作の持ち味は、冷徹なまでに臨場感のある銃声に現れている。PS4だけでなくPS5でも発売され、本当に銃を撃っているかのような音と振動が伝わる。PS5版ではそのスペックを活かし、銃ごとにトリガーの重さが変わるという徹底ぶり。ライターで火をつける等の細やかな動作も全て振動で表現される。
「手際の良さ」が試される
マルチプレイヤー(対人戦)をプレイしてみて感じた最大の特徴は、戦闘が非常に高速になっているということだ。しゃがみ動作やスライディング、窓枠の乗り越えなどが非常に早いため、人の移動が前作「Call of Duty: Modern Warfare」よりもかなり早い。
また複数のタスクを同時にこなす技術も必要になる。例えばリーサルウェポンを準備しながら銃を腰撃ち(スコープをのぞき込まずに撃つこと)出来るようになっているため、フラグが爆発するまでの時間を銃を撃ちながら調整し、投げた直後に地面へ伏せるといった動作を同時に行うことが出来るのだ。
また対航空ストリーク用のランチャーがロックするスピードがこれまでのシリーズに比べ格段に速いため、ケアパッケージが敵に到達する前に落とすことも簡単にできる。手際よく輸送機をロックする技術があれば、ストリークを防ぎ続けることも出来るだろう。
こういった各動作の高速化や同時作業が可能になったことで、非常にスタイリッシュな戦闘が展開されることが本作の特徴である。
キャンペーンが復活
前作「Call of Duty: BLACK OPS4」で無くなっていたキャンペーンが復活。選択肢によって展開が変わるアドベンチャーゲームのようなパートもあり、楽しむことが出来る。ただ目の前の敵を倒せばいいというだけじゃないところが非常に「冷戦」らしい。
マップの構造はマイナス
印象として、マルチプレイヤーで遊べるマップはあまり良くないと思う。割と単純な構造の、ややこれまでのシリーズより狭めのマップが多い印象だ。戦術の幅もそこまで広くないように思う。
結論:コールドウォーは「買い」
これまで使いやすかったMP5が若干使いにくいなどのマイナーチェンジはあるものの、前作「Modern Warfare」に比べれば格段に癖がなく、CoDシリーズに馴染んできた人なら楽しめるのではないだろうか。
またスタイリッシュな戦闘には爽快感があり、これまでのCoDらしい気持ちよさがある。PS4版でもかなりリアルな銃声と振動に驚かされるだろう。足音が聞きやすいので、良い感じのヘッドホンと一緒に購入してはどうだろうか。
筆者オススメのヘッドホン。2010年に発売され今なお現役で店頭に並ぶ名作で、耳への密着感と心地いい音の響きが素晴らしい。発売当時は定価¥18,000もしたが、後継機が出る中で価格も抑えられ、今や¥5,000代で買える店も。
パッケージも印象的。