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名古屋覚王山のベンガラでハイカラな別荘、揚輝荘聴松閣に行ってみた

昭和初期の名建築が名古屋の覚王山にあると聞いたので、訪れてみた。

どうやらあの松坂屋の初代社長が建てた別荘だったようで…?

ベンガラの別荘

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玄関からインパクト抜群!山荘風の作りに、特徴的なベンガラの赤が素敵だ。ケヤキ一枚板の立派な扉を抜けると、内装がめちゃくちゃ凝っていることに気付く。入口の床に松の大木が使われていたり。当時の贅を尽くした建築なんだろうな。

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例えば床には手斧(ちょうな)で模様が刻まれていて、すごく手間がかかっていることがわかる。この床があったのは豪奢な食堂で、いまは喫茶店が開かれていた。

インドへの愛

松坂屋初代社長であった伊藤次郎左衛門祐民はインドへの旅を4か月も敢行した。この聴松閣はそのインドへの熱い想いが詰め込まれた建物でもある。

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例えば2階の1室にはインドから持ってきたタイルが使われた暖炉があり、置物のゾウがあり、旅で使った船をイメージするように丸い窓がはめられている。このような遊び心溢れる意匠が成されている面白い建物なのだ。

インドの女神像

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聴松閣の地下にはエキゾチックなインドの女神さまが鎮座している。ここも美しいタイル模様が付けられていて、タイル好きはうなること間違いなし。

思えばベンガラも語源はインドのベンガル地方であり、建物全体にインドへの想いが込められているのかもしれない。

この女神像の前にはインドへの愛が溢れすぎた大ホールがこしらえられているが、皆様の楽しみを奪わないためにも、ここは掲載しないでおく。ぜひ自らの目で見に行っていただきたい。

また単にインドに寄せただけでなく、皇室の方が使うことを想定された和室があったり、中華風の居室があったりとバラエティ豊かな建物なので、大満足間違いなし。

揚輝荘は2つに分かれている

ちなみにここまで紹介してきたのは揚輝荘の南園で、実は北園もある。

こちらにも尾張徳川家から移してきた茶室に、東洋風の建物を組み合わせて作られたユニークな建物・伴華楼(ばんがろう)が建てられていて面白い。

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様々な材質が組み合わされた壁からも、そのこだわりが見て取れる。ハイカラ建築好きにはたまらないだろう。ぜひとも訪れてほしい。

アクセス

地下鉄東山線「覚王山」の1番出口から、徒歩約10分。南園の方が近い。

ちなみに南園は300円、北園は無料で入場出来る。

周辺のおすすめスポット

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南園から歩いてすぐのところにある中国茶専門店。店主のお茶愛が溢れる店内では、本当のウーロン茶を飲める。スタイリッシュでお洒落な空間なので、色々な場面で使える。

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古い木造アパートを改装して作られた、クリエイターたちの集合場所。1階の古本喫茶で飲めるチャイは絶品なので、ぜひ一度訪れてほしい。

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日本とタイの交流によって生まれた、唯一の宗派がないお寺。なんとお釈迦様の遺骨をタイ国王から賜っている。ところどころにタイの気配。