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【10年後の仕事図鑑/落合陽一×堀江貴文】AI時代に消えない職業とは

10年後の仕事図鑑

トップクラスの知名度を誇る科学者・落合陽一と、シンパを生み続ける鬼才・堀江貴文。未来の仕事と、僕たちは今何をすべきなのかについて、2人が軽い文体で書いていて読みやすい本だった。

ビジネス書として、今年の4~5月にはベストセラーを獲っているそうで、注目度が高い書籍だ。軽く内容を紹介しておきたい。

未来を完璧に予測する本ではない

レビューサイトなどでは評価が分かれているこの本。明らかにタイトルとミスマッチを起こしている。確かに50近くの仕事の将来を予測してはいるが、未来に仕事がどうなっていくのか、ということについては軽く書かれている。

その分読みやすいということだが、将来に不安を抱える人々にとっては、情報が不足しているだろう。では代わりにどういう所に重きを置いて書かれているのか。

今の生き方

落合陽一と堀江貴文、2人が普段発言しているこう生きるべき、という人生観や経験則をまとめなおし、AI時代を生きていく僕たちのために書き直したのが本書だ。

たくさんの「こうすべき」を示すことで、AIの発展が引き起こす将来の不安が取り除いていく。彼らに言わせればAIに奪われる仕事は、人間の能力を活かしきれていない職業なのである。

機械と戦って人間が勝つことは出来ない。だからこそ共存出来る方向へシフトしていくべきだと、指南する一冊になっている。

無くなる職業

多くの仕事が無くなっていくと予測されている。特に高コストでありながら、AIの得意分野である管理職事務経理は危うい。

消えていく仕事の中で生きていくためには、訴求力のある人間にならなければならない。そのために自分がいくつも専門分野を持ち、ニッチな存在になっていく必要がある。そして様々な分野に精通する生き方は、落合氏と堀江氏が体現している。

1つのプロになるよりも、複数のプロになるべし。かといってゼネラリストみたいに中途半端にはなるな。そういった熱い思いが綴られている本なのだ。

おわりに

とても読みやすい本なので、この2人の言葉に触れたことのない人にはオススメだ。多くの人が指摘している通り、彼らのこれまでの主張の焼き直しに過ぎない部分も多いので、普段から言動を追っている方はわざわざ読まなくてもいいかもしれない。

しかし「AI時代に絶対消えない職業はスナックのママである」だとか、面白い話がちょくちょく挟まれるので、時間がある時に読んでおくと色々タメになる本ではある。

とにかく熱い本なので、自分のやる気スイッチを押したいときには最良の一冊だ。

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑