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旅先で本を読む至福を満たすブログ

魚の棚商店街で食べる絶品明石焼き『たこ磯』

 
 
 
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明石、魚の棚商店街に店を構える、明石焼きの名店をレポート!

明石焼きを知っているか

明石焼きって聞いたことはあるけど、結局何なのかわからないという人もいるんじゃないだろうか。タコ焼きに材料は近いけれど、その味わいは大きく異なる。

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一見たこ焼きを焼いているように見えるけど、それにしては多すぎる卵が用意されていることが分かるだろう。実は明石焼きは他の地域での呼び方で、明石では卵焼きと呼ばれている。

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メニューにも玉子焼きと書かれている。

なお明石で「明石焼」のみで「玉子焼」の表記がない店舗には老舗は少なく、観光客向けの店舗が多い

引用:Wikipedia

とあるので、「たこ磯」が老舗であることがわかる。玉子が多く使われているほか、浮粉と呼ばれる小麦でんぷんが入れられているため、たこ焼きよりも柔らかくフワフワの食感になっていることが特徴だ。そしてソースではなくを出汁につけて食べることが、最大の特徴となっている。

名物料理を食べる

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こちらが名物、明石焼きこと玉子焼きだ。15個で700円というお値段で、たっぷり出汁が付いてくる。たこ焼きと違ってまん丸にならないのが特徴的だ。

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玉子焼きの名に恥じない、強い卵黄の旨みがある生地に、単体で飲んでも美味しいほどの強い出汁が付いてくる。激熱なので注意。

そして日本一のタコと名高い明石産のタコ足

明石の激流を耐え抜いたことで引き締まった足の食感は、明石焼きの柔らかさと対比が際立つ!硬さがありながらもプツンと切れる気持ちよさは、このタコならではだろう。具と生地の食感の違いを強調することが、たこ焼きとの大きな違いだった。旨い!

アクセス・営業時間

明石の台所、魚の棚商店街の中にあり、明石駅から徒歩5分の立地。定休日なしで10:00~19:00営業中だけど、お昼は混雑するので注意。商店街の近隣には有料駐車場有り。

ぜひ子午線の町・明石で荒波を耐え抜いたタコを食べてきてください!それでは!

33年に一度のご開帳、日本一大きい座り仏像の櫟野寺を訪ねて

33年に一度のご開帳

滋賀の櫟野寺(らくやじ)、比叡山開祖最澄ゆかりの寺で、本尊である十一面観音坐像の33年に一度のご開帳が行われている。一昨年に東京国立博物館で目玉として展示された仏さまで、その素晴らしさは折り紙付きだ。

めちゃくちゃ晴れた滋賀

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五色の幕が彩る本堂の上には、晴天が広がっている。美しい紅葉が本堂の朱に映えた。大きい寺ではないが、数多くの拝観者で賑わっていた。それも当たり前で、関西でJRに乗っていると今回のご開帳の広告を見ない日はないのだ。比叡山の影響下にある滋賀で、この櫟野寺はかなりの地位を占める歴史ある寺社として知られている。

十一面観音坐像

櫟野寺の仏像に共通するしもぶくれの顔、写真では伝わらない巨大な仏像で、縦の高さは4mもあるそうだ。そしてこの眼差し。今回俺が見に行こうと思ったのも、このどこか冷たい眼差しがあったからだ。

光背に水の波紋があしらわれていたり、手に花瓶を持っていたりするのは、琵琶湖に由来しているそう。日本最大の水源は、1000年前から人々の生活を支えていたのだ。

数多くの仏像を収蔵

どこか優しいまなざしが特徴的な木造毘沙門天立像や、ご本尊に負けず劣らずの大きな丈六仏・木造薬師如来坐像(共に重文)や、多くの素朴な表現が見られる仏像群が見られるので、仏像好きにはぜひ行ってほしい。

催事も行われている

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小さいながら屋台なんかも出ていて、サンマ寿司なる名物が売られていた。それよりも気になったのはご開帳を記念したTシャツを売っていたこと。そういうことするお寺って珍しいよね。しかもBSで番組を持っているほど仏像好きで知られる、みうらじゅん/いとうせいこうのサイン入りシャツが飾られていた。東京国立博物館での展示の際も宣伝に貢献していたようで、この櫟野寺がお気に入りらしい。

紅葉も堪能できる

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ご開帳に合わせて奥書院も公開されており、同じく拝観することが出来る。こちらも小さいながらも素敵なお庭で、立派な紅葉が見ごろだった。画像からあの美しさが伝わるだろうか。縁側でこれを眺める日曜日、素晴らしいではないか。

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本当に感動したのでもう一枚。

アクセス/拝観時間

拝観時間は9時から16時で、拝観料は800円だった。小学生以下は保護者同伴の場合無料。大きな駐車場があったので、車の方はご安心を。期間は少し短くて、来週12/9()まで。最終日なので法要が行われているそう。

JR草津線甲賀駅から1時間に1本の臨時バスが出ていて、片道250円で行けるが、時間は要チェック。またJR草津線自体も1時間に一本しかないので要注意。タクシーを使った場合は、櫟野寺までで1700円だった。近江タクシーを電話で配車してもらうことになる。電話番号は0748-86-4181、甲賀駅から櫟野寺までを電話口で伝えよう。すぐに来てくれる。

おわりに

素晴らしい仏像たちと、美しい紅葉、そして33年ぶりのプレミア感。すこし俗っぽいが、これだけでも行く理由があるのではないだろうか。

千年以上置かれてきた場所で見なくては、仏さまがこの地域で持ってきた意味を感じることは出来ないだろう。行きにくいところにあるお寺だけど博物館での展覧会を待たず、この機会をにぜひ見てほしい。

近江天台の佛を訪ねる

近江天台の佛を訪ねる

  • 作者: 天台宗滋賀教区宗務所,渡邊守順
  • 出版社/メーカー: 白馬社
  • 発売日: 2017/09/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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インスタ映え×健康×美味=野菜を食べるカレーcamp 代々木本店

全国に展開する野菜カレー屋の本店に潜入。

野菜を食べるカレーcamp

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全国展開中の人気店である[野菜を食べるカレーcamp]、その始まりである代々木本店はこんな場所だった。代々木駅から歩いてすぐ、店の扉をくぐると、カレーの具材であるたくさんの野菜が出迎えてくれる。

1日分の野菜カレー

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インスタ映えも間違いなしのギルトフリーカレー(990円)、14品目の野菜(ナス、かぼちゃ、玉ねぎ、ジャガイモ、レンコン、ブロッコリー、きのこ3種、パプリカ、キャベツ、江戸菜、トマト、チェリートマト)がたっぷり入っている。300円で野菜を倍に出来るので、インスタファイターの方は要チェック。

ルーはオリジナルカレー/タイ風グリーンカレー/南インド風辛口カレーの3種から選べる。筆者は初だったのでオリジナルカレーを頂いた。野菜と合うように考えられた甘めのルーは、優しさを求める人の胃を癒す。優しい味だ。

具の野菜はルーで煮込まれたものではなく、それぞれが絶妙な食感となるように蒸されたり、炒められたりしている。この様々な食感が集合する面白さは、なかなか他のカレー店では味わえないだろう。

キャンプがテーマ

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店名の通りキャンプがテーマになっているので、卓上のSTANLEYの水筒やColemanのランタンをはじめとして、様々なキャンプ用品が店内に飾られている。水筒には飲料水が入っていて、キャンプ用のフライパンで供されるカレーもあいまってアウトドア気分だ。

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スプーンの形もアウトドアで使うアレを思わせる。かわいい。ちなみにライス大盛り無料なので、思う存分掘ることが出来る。

アクセス

代々木駅徒歩4分で月〜土の11:30〜23:00営業。駐車場は無いが、近くにコインパーキングあり。禁煙。

おわりに

スパイスの力なのか、辛いと思わなかったのに食後には汗をかいていた。気持ちのいい暑さに浸っていると、店員さんが凍ったおしぼりを持ってきてくれた。ほぼ祖母。少年時代に帰らせてくれる優しさ、ファンになりそうだ。

 
 
 
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夜限定で大きな肉が載っているBBQカレーを提供中だそう。単に健康にいいだけのカレー屋では無いのだ。次に行ったら必ず食べよう。

campの野菜を食べるカレー ~	特製カレーだれで、煮込まず15分、すぐおいしい~

campの野菜を食べるカレー ~ 特製カレーだれで、煮込まず15分、すぐおいしい~

 

沖縄のディープすぎる祭事『黒島牛祭り』に牛をゲットしにに行った話

"抽選で牛1頭プレゼント""優勝者には肩肉""景品は山羊"、パワーワードが飛び交う沖縄のディープな祭りに潜入したレポート。

黒島牛祭りを知る

2017年2月に、男3人沖縄石垣島への旅行を計画。ゲストハウスを予約して現地入りした。そこに広がっているのが、とんでもない異世界だということに僕たちはまだ気づいていなかった…。

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もやし一袋138円!

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豚足100g58円!

という感じで異世界すぎる価格設定を目の当たりにし、沖縄と本土の違いを見つけながら今日の宿へ。一切予定を立てていない弾丸ツアーだったので、ゲストハウスの人におすすめスポットを聞く。すると帰ってきたのはこんな言葉だった。

「兄ちゃんたち、黒島の牛祭りにきたわけじゃないの?」

なにそれ。詳しく話を聞くと、牛がたくさん飼われている黒島で毎年行われている祭で、目玉企画は牛一頭があたる抽選会らしい。絶対に面白いじゃんということで、短い沖縄旅行の内、大部分をこの祭りに賭けることにしたのだ。

いざ黒島へ

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黒島へ行くためには、石垣島の離島ターミナルでチケットを購入しなければならない。そしてこの祭りは規模が大きいからか、そのターミナルで既に諸々の参加券も購入できる。妙に気合の入ったうちわと、「この券で、牛1頭があなたのものになりますので大切にして下さい」というヤバいワード。

現地で食事が振る舞われるのだけど、親指が被って見えない無能っぷり、牛丼はあった気がする。船で30分揺られながら、人より牛が多いという黒島へと向かった。

歴史があるカジュアルな祭

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現地に到着、ワラをまとめて巻いたやつに掲げてあった情報によれば、25周年らしい。カジュアルな感じでやってるけど、思ったよりは続いている祭なのだ。みんな相当に牛が欲しいのか、めちゃくちゃ人がいて、絶対に家族総出で参加している。

料理が上手い

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離島ターミナルでゲットした食券で、「中身汁」なるものをゲット。野菜とホルモンや肉が大量にはいったスープ(たぶんしょうゆ味)で、いろいろな食感が楽しめる最高の料理。ネーミングセンスがすげえなしかし。

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そして中身汁をすする俺を可愛い子牛が見ている。強烈な罪悪感。大丈夫だよな…お父さんとかじゃないよな…。

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ちなみに食券の分以外もお金で購入できる。画像はでっかい肩肉を家庭用の小さい包丁で捌くおじさん。地産地消なだけあって全部めちゃ旨い。この島で育てられてるのは高級黒毛和牛だ。

牛との綱引き、沖縄角力

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どことなく投げやりでアングラ感のある受付。牛祭りでは様々な催事が行われている。人間と牛の綱引きの様子が、YouTubeにアップされているので、結果を想像してから見てほしい。

俺も商品をゲットするためにエントリーしたかったのだけど、実戦の様子を見て自分の甘い考えを思い知らされた。牛に人間程度が束になったところでが勝てるわけがない。

牧草ロールを転がすイベントは、優勝者に肩肉(20kgぐらい)プレゼント。これロール自体が350kgとかあるので、普通の玉ころがしと一緒にしてはいけない。優勝者はその場でバーベキュー大会を始めていた、地産地消が過ぎるぞ。

また沖縄角力(すもう)の催事では、子供たちがスモウを取っていて、それを親戚気分で応援。決勝戦で、小3の男の子が頭一つ分大きくてウェイトもありそうな小6を投げ飛ばしていた。きっとあの子は大成するだろう。

夢の牛、夢のヤギ

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恐らくは今日の景品であろう「夢の牛」。すぐ横には動物愛護団体とかに怒られそうなリアルな看板が…。

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黒毛和牛、思ったより高い。いやしかし、ここはブランドである石垣牛の産地らしい。黒島で生まれ、1歳程度まで育てられたあと、石垣島の各所で大人となっていくとか。そういう意味では、まだブランド価格が付いていない分お手ごろなのかも。

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なんらかの景品であろうヤギが微笑みかけてくる。そんな顔でこっちを見ないで…。ちなみに後ろでは牧草ロールに絵を書きまくるイベントが催されている。

大抽選会

時間が有ったらフルで見て頂きたい抽選会の様子。なかなかの倍率であることが分かる、そして司会のテンションが高すぎる。牛が農業機械に引っ張られながら、ヤバい感じで入場。俺が行ったときは沖縄の外から来たらしきおじさんが牛一頭を当てていて、どうしよう、家族に怒られる…と頭を抱えていた。パニック状態に見えた。

しかしこれ、ペットにしないといけないわけじゃなくて、肉にして持ち帰ることも出来るし、その場で換金することも出来る。その額もかなりのものだそうで、なかなかリアルな祭である。

開催情報

2019年2月24日(開催予定で、中身汁、ステーキ、牛丼などでブランドになる前の高級和牛を食べまくれるチャンス、激安だ。石垣島離島ターミナルから30分船に乗り、黒島港から徒歩3分の場所で開催される。

おわりに

ちなみにさっき笑いかけてきた子ヤギは、会場で何気なく行われていた子供向けスタンプラリーの景品だった。子供がいる手前、強制的に飼わざるを得なくなるという中々のトラップなので、家族連れの方は要注意。

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しかし沖縄の人、めちゃくちゃカジュアルにヤギを連れて帰るなぁ…。石垣島周辺の人にとってはペット感覚で飼う生き物なのかもしれない。異世界だったな…それではまた!

いしがきビーフ本舗 石垣牛肩ロースすき焼き用 400g

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役割を失った安藤忠雄『風の教会』 現在の姿を訪ねる

教会、というとどんなものを思い浮かべるだろう。大きな木の扉を開けると重厚な椅子が並べられている。椅子の上にはステンドグラスから虹色の光が降り注ぎ、荘厳なパイプオルガンの音色が響く。視線を挙げると十字架と茨の冠が、主の姿を心に投影する。

これが大体の教会のイメージだと思う。じゃあモダニズムの教会は?コンクリート打ちっぱなしで、調度品が鉄製の教会を想像できるだろうか。今回は六甲山にあるモダニズムの様式で作られた結婚式場、『風の教会』を紹介したい。

風の教会を訪ねて

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現在、最も有名な日本人のモダニズム建築家である安藤忠雄が、六甲オリエンタルホテルの結婚式場として1986年に設計したのが、『風の教会』だ。西洋的な教会の形を、直方体で再構成したようなミニマルな外観で、ちゃんと鐘までついている。

すりガラスのアプローチ

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教会内部までのアプローチには、すりガラスが使われている。簡素ながらもシックな玄昌石の床に、2007年に閉鎖した六甲オリエンタルホテルを思う。現在は風の教会を残すのみで、完全な更地となり再開発が進んでいる。ぽつんと取り残され本来の使途を失った『風の教会』は、「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2018」の会場として生まれ変わった。

ロンドン在住芸術家のアート作品

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本来なら整然と並べられていたであろう椅子が、一カ所に立てかけられ、ひとつの彫刻と化している。そしてその中央上にあるスピーカーも、元々ここにあったオルガンのためのもの。そして会場内には4つの映像が投影され、それぞれが異なる筋で展開していく。

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この作品はロンドン在住の芸術家・さわひらきによるもの。付けられたタイトルは「Absent」(=不在)で、まさに役割を失った風の教会のためのアート作品と言えるだろう。

本来は影として地面に浮かび上がるはずだった十字架が、作品によって隠れてしまっているのは、少しもったいなかった。結婚式場としての機能を完全に失ってしまっているので、仕方ないのかもしれないが、整然と並んだ椅子を見てみたい。

ミニマルな表現

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これは水をためておける鉢で、絶妙にミニマルなデザインだった。いわゆる聖水の類をいれるやつだったら、入り口にあるものだと思うのだけど、これはどういう意味があるのだろう。ここは宗教施設ではなく結婚式場らしいから余計にわからない。誰か教えてほしい。

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このレンズはさわひらきのアート作品で、空を翔ける鳥の映像が投影されていた。

更地となった六甲オリエンタルホテル

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六甲オリエンタルホテル跡地は工事現場となっていたが「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2018」はそこも会場として使うしたたかさを備えていた。画像はアート×土木ユニット「大木土木とミツヤ電機」による『おしゃまなユンボ』と名付けられた作品で、ユンボとはパワーショベルのこと。なんだか機械をそのまま生物化するピクサー的な発想で、かわいい。

アクセス&開場時間

11月25日(日)までの限定公開で、10:00~16:50まで開場(受付終了は16:30)。

入館料は4歳以上で500円一律。六甲山にはこの他にも数多くのアート作品や施設があるが、全てを回れる鑑賞券は中学生以上が2,000円で4歳から小学生までが1,000円となっている。

六甲ケーブル山上駅から徒歩20分で着くが、「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2018」期間中はバスも運行している。

おわりに

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工事現場は風景がめちゃくちゃ良かった。遠くには見慣れない妖しい雲が…。

どうやらコンクリート打ちっぱなしは日本の風土に合わないようで、風の教会は大きく傷んでいたそうだ。それを「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015」の際に補修したとか。

本来の役割も、モダニズム建築のもつ機能美も失い、本体というべきホテルも消えた今、それでもこの風の教会があの場所に立っていること。この建物の持つ不思議な運命は、どの方向へ導かれていくのか。風の教会の現在の姿が、見られるのは今だけだ。それでは。

【RPGの世界が瀬戸内に】犬島精練所美術館と酸化鉄の黒いレンガ

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瀬戸内海に浮かぶ小さな島・犬島。この岡山市唯一の有人島には、RPGに出てきそうな銅の精錬所跡が残されている。一部は犬島精練所美術館という名の新たなアート施設として生まれ変わり、芸術家・柳幸典の作品が展示されている。

目を引く黒いレンガ

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まず目を引くのはこの黒いレンガ。いったいこれはなんでしょう。

これはからみレンガといって、銅鉱石から銅を分離する過程で出てくるスラグを鋳造したもの。スラグは産業廃棄物なので、それを上手い具合に利用しているというわけだ。この黒いレンガの風景が100m以上続いていて、まさにRPGの遺跡に来たような雰囲気がある。

素材は酸化した鉄

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素材は50%が鉄で、残りの多くが石英らしい。地面に落ちてるものを持ち上げてみたが、普通のレンガとは比べ物にならないくらい重く、その代わりに頑丈だ。ちゃんと管理すれば100年後もこの姿のまま残ると言われている。

これはどうやら窯のようだ。加工には向かないようで、アーチの部分だけは普通のレンガが使われていた。確かにこんなデカい鉄の塊をどうやってアーチにしたらいいのかわからないし、苦労が垣間見える。

エコ施設・犬島精練所博物館

ここまで見てきたのが、犬島精練所博物館の外側だ。中には近代化に反対した三島由紀夫をモチーフとした、アーティスト・柳幸典の作品がおかれた展示室、とは名ばかりのほぼダンジョンのような建物がある。暗くて細長く、クネクネした道を進み続けるのだが、実はこの博物館、電気の類を一切使っていないらしい。

温度の調整も電気を使わない。そこで使われるのが、100年以上ここに立っている煙突だ。冬は温室にため込み、からみレンガが保温した暖かい空気を、煙突効果(煙突は下の空気を吸い上げ、上に放出する)で館内に拡散させる。夏は地下の冷たい空気を煙突が吸い上げ、館内に充満させるので涼しいとか。

そして照明も太陽光が鏡を通じて、館内に行き渡るように設計されている。これが男心をくすぐるワクワク感なのだが、なかなか説明が難しい。窓もないのに明るい館内に衝撃を受けることは間違いないので、調べずに訪れてほしい。

海に沈んだレンガを再利用

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この犬島精練所美術館を含めた瀬戸内国際芸術祭というプロジェクトは、地域とのつながりを重視したアート作品を生み出してきた。だからこそエコロジーな建物がこうして建設されたのだ。犬島精練所美術館は建物自体が作品と言えるのだが、外にあるからみレンガと同じ素材で作られている。

実はこれ、外のものを持ってきたわけではなく、海に沈んでいた1万7000個のレンガを引き上げ、再利用したものだそう。凄まじい労力が裂かれた結果、地域の人にも愛される美術館となった。1919年の精錬所閉業から100年近く海に放置されても、これだけ綺麗なまま残るからみレンガは、素材としてかなり可能性がありそうだ。

ちなみにこのトイレも電気は不使用なので、屋根の隙間から太陽光が注ぎ込んでいる。そのためか個室が個室になっていなかったのが面白かった。

おばあちゃんが解説

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外に出ると立派な煙突が迎えてくれる。

これはどのブログにも書いてあるので、僕だけに訪れた珍事じゃないようだけど、犬島精練所美術館の出口には地元のおばあちゃんが待ち構えていて、この犬島精練所美術館について語ってくれる。すごく話は長いから、急いでいる場合は切り上げないといけないのだけど、強い方言と軽快な語り口に惹きつけられた。

今回この記事に書いている内容は、おばあちゃんから聞いたことをネットで裏取りしたものだ。ありがとうおばあちゃん。

美術館の後は精練所跡を巡る

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銅の精錬所の一部は美術館となったが、その大部分は近代化産業遺産という形で保存されている。といっても6本ある煙突のうち、半分くらいは今にも崩れそうで、歩道にはレンガが散らばっていてめちゃくちゃ怖い。廃墟フェチにもオススメ出来る施設なわけで、軍艦島のように内部まで行けなくなる前に行っておいてほしい。

10年間だけ稼働した

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このエントツが一番ヤバかった。どうして立っているのかわからないそり具合。絶妙なバランスが歴史を今に伝えている。

実はこの精練所、1909年から1919年までの10年間しか使われていないらしい。その10年で銅の値段が大幅に値下がりし、大量に訪れた労働者も島の外へ帰っていったとか。稼働期間がわずかだからこそ施設の摩耗が少なく済み、当時の形の大部分が残っているので、僕のような建物好きからしたらありがたい話だ。

ラストは発電所跡

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この犬島精練所跡を舞台にした巨大なアート×遺産もここで最後。6本の内の最後の煙突が、発電所の跡地で僕らを待っている。ただでさえ静かな犬島の中でもここは特別で、当時の役割を超えてなんだか聖堂のようだ。少し遠いので飛ばしてしまう人もいるようだけど、僕はここに来てよかったなと思った。

営業日・アクセス

定休日は3月1日〜11月30日なら火曜日、12月1日〜2月末日なら火曜日から木曜日だそう。祝日の場合はその日を開館日として、翌日休館となるので注意。

開館時間は10:00 〜 16:30だけど、入館は16:00まで。

犬島に行く方法は、岡山の宝伝港からが一番簡単で、10分で着く。本数も一時間に一本くらいはある。それ以外だと瀬戸内国際芸術祭の舞台になっている直島(宮浦港)からは55分、豊島(家浦港)からは25分で着くけど、一日3往復しかしていないので注意。

宿泊施設

4つの宿泊施設があるが、どれも団体向けのようだ。

施設の所要時間

おばあさんの話を聴かなければ1時間強で回れるはず。他にもたくさんのアート作品が犬島にはあることと、船の本数が少ないことから、計画はしっかりと立てたい。でも犬島の最大の魅力はゆっくりと流れている時間なので、ゆとりは大切に。

おわりに

犬島精練所跡は当時の人々の苦労や誇りを感じる立派な建物だった。瀬戸内国際芸術祭の中でも、直島・豊島に埋もれて比較的注目を集めていないような気がする。船の本数も少なくて大変だけど、ここは絶対に行ってほしい。島が小さい分、他の2島以上のゆるさがあって、ハマる人も多い島だと思う。それでは。

【デザイナーズ銭湯】東京・八丁堀の湊湯がスタイリッシュ

東京駅からも歩いて行ける八丁堀に、お洒落なリノベーション銭湯を発見!石と木をテーマにしたモダン公衆浴場に潜入!

入り口から違う

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これが湊湯の入り口。レトロな銭湯ともスーパー銭湯とも違う、ある種異様な雰囲気を醸し出している。でも靴箱は木札だったりして守るべきところは守っているという感じ。

のれんも違う

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もう明らかにデザイナーの息がかかってるよねこれ。よく見たら壁に入ってる線も見たことない素材だし。ちなみにのれんの向こうの壁は光っていて泡々だった(壁の中に気泡を入れ込んだデザインのことを言いたい)。

石と木の対比

実はこの銭湯、吉田正史という建築家の方が浴室を週ごとに入れ替える前提でデザインしている

そのため一方は壁が黒い石、他方は木で出来ていて左右で全く印象が違う。木に暖かみを感じるのはもちろんのこと、石でもスタイリッシュさに圧倒されない意匠になっていておもしろい。

木の方には高い壁に囲まれたジャグジーがあり、閉塞感を感じず絶妙に落ち着くギリギリのラインを狙っている。あとなんか絶妙な音量でジャズが流れてる

第三の銭湯に

明らかにこれまでと違う魅力を押し出した銭湯で、公衆浴場のレトロさやスーパー銭湯のエンターテイメント性と違って、現代建築の面白さがある。

また温泉はないため、公衆浴場という扱いになっており都条例で決められた460円で入れるのが魅力的だ(サウナは別途400円)。

メイク落としを売っていたり、番頭さんがイケメンだったり、これまでのものと違う部分を発見しに行って欲しい。

営業情報・アクセス

ビジネスマン的には最高の立地で、京橋からもすぐ行ける。

営業時間は15:00~24:30で最終入場は24:00(但しサウナの最終入場は23:00まで)

シャンプーやタオルからメイク落としまで、大抵のものは銭湯内で販売している。

料金は

  • 大人-460円
  • 小学生-180円
  • 未就学児-80円
  • サウナ-400円

となっている。第3の銭湯を楽しみに行ってみよう。

【麺処 帯笑】東京駅周辺、新富町で古くて新しいラーメンを食べる

絶品チャーシューとおふくろの味的ラーメンを食べに新富町へ。東京駅からも歩いていける。

昔ながらの雰囲気

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この中華料理屋・ラーメン屋にありそうなヴィジュアル。美味しいラーメンってこういう店にあるんだよね。

新しい味の優しいラーメン

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醤油ラーメン(720円)を注文。これがすごかった。お袋の味的な懐かしさがありつつも、食べたことのない味。中華そばとは一線を画す優しい甘さは、野菜から出たものだろうか。煮卵が標準でついてるのもグッド。

チャーシューが旨い

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チャーシューが厚くてうまい!昔ながらの中華そばにありがちなパサパサのやつじゃなく、しっとり作られた名物料理だ。ライスが1杯までなら無料でついてくるので、このチャーシューをおかずに食べると最高。

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なんとチャーシューだけでも販売、関東に住んでいれば…!ホームパーティーとかしなくても欲しいクオリティ。

夜は居酒屋と見せかけて?

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こちらがラーメンのメニュー。紹介した醤油ラーメン以外にも多くの種類がある。わんたん(タコ)がピンと来ないのは、俺が関西出身だから?

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また夜にはこちらのメニューも追加。夜は居酒屋としても使える店なのかな、と思わせておいて、まさかの8:20に閉店。なにその分刻みのスケジュール…。

営業時間・アクセス

営業時間は11:00~14:30,17:00~20:20。定休日は土日祝で、不定休の日もあるそう。なぜか食べログでは禁煙となっているけど、灰皿があったし喫煙可能な店だろう。

築地にいった締めとかにも良いと思うけど、営業時間がとにかく早めなので気を付けよう。それでは。

【ホルモン千葉 京都本店】四条木屋町の名店に潜入、アイデアに脱帽

渋谷に姉妹店を出すほどの人気ホルモン屋さん、ホルモン千葉の京都本店に行ってきた。ホルモンはもちろんのこと、激旨のハツ刺しと肉汁を絡めて作られる焼きそばがサイコーだった!

外観からグッド

 
 
 
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長らくこの地に店を構える名焼き肉店は、外観から食欲が増進!デカすぎる赤ちょうちんに惹かれて入っていくと、全席カウンターで超満員の店内は焼き肉の香りが充満だ。

服は備え付けのカバーの下に避難させて、ハツ刺しと名物となっている千葉コースを注文した。

ハツ刺し

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新鮮じゃないと食べられない牛の心臓は、ビールや生レモンの酎ハイにぴったり。厚切りに心意気を感じる。

千葉コース第一弾、コク塩

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千葉コースは塩焼きホルモン→味噌焼きホルモン→締めのそばorうどん、という流れになっている。変わった形の鉄板に店員さんが肉を並べ、焼きあがったものからもやしに乗せていってくれるのだ。このために全席カウンターにしたとか。

昭和の気配の中に、ホスピタリティの高さがあった!これも愛される秘訣か!

塩焼きホルモンは、中落ち(アカ)・小腸(マルチョウ)・舌(アブタン)・首(ツナギ)・ノド(タンコリ)の五種!肉感が強いものから、マルチョウのような強烈なものまで!

第二弾、黒ダレ

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第2弾では心臓(アブシン)・こめかみ(ホホニク)・小腸(マルチョウ)・四番目の胃(アカセン)を、京都で200年以上続く老舗に特注した合わせ味噌ベースのタレで頂く。

味噌というとかなり濃い味を想像するが、ここのはアッサリした味わいでしんどくなってこない。心臓は焼くと全く違う味わいになっていて面白かった。

鉄板の秘密

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変わった形の鉄板には秘密があった!実は流れ出る肉汁を、合わせ味噌ベースのタレに溜められるようになっていたのだ。このタレは締めに使われる。今回はそばを選んでみた。

締めの焼きそば

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焼きそばも肉と同じく、カウンターの向こう側から店員さんが焼いてくれる。これまで焼いてきた肉の味わいを吸い込んだそばに、卵を乗せてくれた。

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ご飯なしのコースだから重たそうに感じるけど、やはりこの味噌ダレの不思議とあっさりした味わいが、最後まで食欲を保たせてくれた。満足度高め!

デザートはミックスジュース

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最後に一口サイズのミックスジュースが出てきた。昭和の名店、まさかの可愛さ。杏仁豆腐の親戚のような味わいで、口の中に残った味を綺麗に洗い流してくれた。

そして帰り際にフリスクを1箱渡された。しかもホルモン千葉のロゴ入り。ホスピタリティが高い店だった。

店舗情報・アクセス

阪急四条河原町・1B出口を降りてすぐのところに大きい赤ちょうちんがあるので、迷うことはないだろう。京阪祇園四条駅からなら、四条大橋を渡って、高瀬川が流れるところを左に曲がれば見える。

月曜定休日で営業時間は17:00~24:00。予約は平日のみ可能で、休日は開店前から行列が出来るので早めに行くべし。休日でも並べば食べれるという意味では良心的。

カウンターのみで鉄板との距離も近いので、エプロンを渡されるとはいえ、お気に入りの服は着ていかないようにした方がいいかもしれない。

それでは良いホルモンライフを。

【瀬戸内島めぐり】日本一美しい豊島美術館で水に心を奪われる

瀬戸内海に浮かぶ島・豊島。人口800人のこの島が、今大きな注目を集めている。特に話題に上がっているのが、日経新聞の「専門家が選ぶ建物が魅力的な美術館」という調査で1位に選ばれた豊島美術館だ。

筆者の実体験を書いておく。

家浦港から豊島美術館へ

岡山の宇野港から船で30分弱、豊島の家浦港へと向かう。港に着き事前予約していたレンタサイクルを取りに行った。全ての道に強い傾斜が付いているので、電動自転車を確保しなければ大変なことになる。

そして瀬戸内の海や、豊島の豊かな自然の中を走り続けて20分、森を抜けると美しい棚田が広がっていた。

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瀬戸内の美しい田園風景の中で、人懐っこい猫が人間と共生している。棚田の中腹にあるのが豊島美術館だ。

豊島美術館

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不思議な外観に目を惹かれる。水滴の形を模した不思議な構造物には、柱が一つもない。世界的に有名な建築家・西沢立衛さんの設計だ。

その内部には内藤礼さんの作品「母型」が展示されている。どこからか現れる水滴が、建物内の傾斜にそって流れ、一日の終わりに泉になるという作品で、その移ろいゆく情景が心を落ち着かせる。

豊島美術館が評価されているポイントは、作品と建物が一体のものとなっていることだ。美術館でありながら、作品そのものでもある『母型』に、周囲の棚田の自然が溶け込み、まさに三位一体の希少な建築物となっている。

水に感情移入

広大な空間は白で覆い尽くされていて、本来なら恐怖を覚えそうな建物だ。しかし西沢立衛さんの妙技が光っていて、中にいる人の心を落ち着かせる。観ている人たちも、床に座り、あるいは寝転がりながらボーっと流転していく風景に、心をゆだねている。

そして流れていく水滴は、私に生命を感じさせた。こう書くとすごく高尚なことのように見えてしまうので、端的に言い換えよう。私は水をペットにしたいと感じた。

鑑賞後に友人たちと感想を共有したが、特に共通していたのが、水をかわいいと思ったことだった。生物の代理としての水が、泉を作り出していく。命がその源である海へと帰っていく姿を想起させる。

再生の象徴として

美術館ができるまで なぜ今、豊島なのか?

棚田の中腹にある美術館、というとまるで自然破壊の象徴のようだ。しかし実は逆で、再生の象徴だったのだ。

豊島は70年代から産業廃棄物の不法投棄で、徹底的に痛めつけられてきた。大幅に縮小していた棚田を復活させたのが、直島や犬島などでも美術施設をてがける福武美術館財団だ。

復活した日本の原風景の象徴として置かれたのが、豊島美術館だった。詳しくは「美術館ができるまで なぜ今、豊島なのか?」という本に書かれている。

美術館ができるまで なぜ今、豊島なのか?

美術館ができるまで なぜ今、豊島なのか?

 

その他の建物

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こちらは豊島美術館の敷地内にあるカフェ。その世界観に則ったスタイルで作られていて、長居したくなるスポットだ。ミュージアム・ショップも同建物内に併設されている。

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チケット売り場がこちら。この圧倒的ワクワク感、すばらしい。周りの地形を一切変えずにやっている上、棚田の景観も害していない。好感が持てる建造物だ。

アクセス・営業時間

岡山の宇野港か、香川の高松港、あるいは小豆島の土庄港からフェリー、定期船に乗って唐櫃港(からとこう)へ行くのがスムーズだが、豊島内にある家浦港で降りてレンタサイクルでも気持ちいい。家浦港-唐櫃港間はバスも運行しているが、本数が少ないので注意。

営業日・時間

定休日は火曜日だが、12月1日〜2月末日は水曜日も休みになる。祝日なら翌日に繰り越される。入館料は1,540円で、15歳以下なら無料。

開館カレンダー | ベネッセアートサイト直島

開館日のルールは複雑なので、必ずこちらでチェックしておこう。

また営業時間は3月1日~10月31日は10:00~17:00、11月1日 〜 2月末日は10:00~16:00とややこしいので注意。最終入館は30分前。

事前予約

10名以上の場合は事前予約が必要。

おわりに

瀬戸内のアートな島として、直島が取り上げられがちだけど、その隣にある豊島にもこんなに魅力的な建築物があった。

他にも回るところが多いエリアなので、休みをとってゆっくり流れる時間を体験してきてほしい。それでは。

京都・四条駅すぐで24時まで営業する激旨トリ白湯「めんや美鶴」

京都はラーメン激戦区であり、数々の名店がしのぎを削っている。いくつかあるラーメン密集地の中で、最もアクセスが良いのが四条烏丸近辺だ。

数多くのライバルを抑えながら営業している店だけが残れる好立地。駅から歩いて4分の場所に、濃厚トリ白湯の名店があった!

めんや美鶴

 
 
 
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めんや美鶴は2015年に開店した鶏白湯ラーメンがメインの店。埼玉・新越谷や京都・河原町仏光寺に支店を出しているけど、ここが本店だ。

その特徴は鶏スープの味の豊かさと、メニューの豊富さだと思う。実際に食べに行ったレポートを書いておく。

濃厚鶏白湯そば 黒

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今回の訪問で筆者が注文したのは、 濃厚鶏白湯そば 黒(780円)。強烈な鶏の旨みから、丁寧に何時間も煮込まれていることが分かる。見事に鶏尽くしで、チャーシューも鶏な上につくねまで入っている。

鶏チャーシューは、ありがちなパサパサ感を無くしたしっとりモチモチ食感。こういう所にも鶏への愛を感じる。つくねは揚げたものの中に軟骨が入っていて食感が面白い。

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どうやらスープには国産鶏と野菜しか使っていないらしく、それであの重厚な味わいが生み出せているのがすごい。しかしこういうお店が書いた解説って読むの楽しいよね。

贅沢卵かけご飯

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サイドメニューとして贅沢卵かけご飯(200円)を注文。こんなの旨いに決まってるけど、一応書いておこう。先述の鶏チャーシューを刻んだものに、ネギと濃厚な卵、そしてコショウとごま油が合わさっている。豪華な卵かけご飯だ。

我を忘れて貪ってしまう中毒性がある。ノンストップで食べ続けてしまった。

人気店

バカみたいに並ぶことは少ないが、間違いなく人気店だ。この時は22:00過ぎあたりに訪れたのだが、カウンターのみ17席の店内は空席が2つ残すだけで、そこもすぐ埋まってしまった。しかし回転が速いので、待つことはあまりないかも。

メニューが豊富

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画像が荒くて申し訳ないが、入り口の食券機を貼っておこう。つけ麺やまぜそば、担々麺などを独自に解釈し、鶏白湯でまとめているようだ。鶏三昧丼なんて旨いに決まってる。

なかでも気になるのが『超濃厚 鶏白湯そば』というやつで、『濃厚 鶏白湯そば』ですらメチャクチャ濃かったのに、いったいどんな料理が出てくるのか。そしてスープの種類が増えるということは、そのために寸胴鍋を店内に増やすということなので、余計に店主の鶏好きを感じてしまう。今度行ったときに食べてみよう。

店舗情報

阪急烏丸駅/地下鉄四条駅から徒歩4分。

定休日は無しで、営業時間は月~土が11:30~24:00(L.O.23:30)、日曜だけ11:30〜21:00。予約は出来ないけど、店の回転が速いので心配なし。英語メニューや中国語メニューがあるので、外国人も安心。禁煙なので注意。

村屋が吉田寮と企画したイベント『村おこし』が激アツだった件

京都のディープな酒場。その筆頭候補だった村屋は、いつの間にか姿を消していた。そして2018年9月、あの京大吉田寮で奇跡の復活を遂げていたのである。

地域のお祭りムード

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普段の吉田寮もそこそこ外部の人間が訪れて賑わっているが、今日は桁が違った。お祭りらしい赤ちょうちんの元に、200人以上の人間が集まっていた。

大学の自治寮と居酒屋だけで、これほど大きなイベントを生み出せるのか。現在は9月末の立ち退きをかけて大学とバトル中の吉田寮、やはり無くすには惜しい存在だ。

21の県から44の出店

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多くの屋台でにぎわう吉田寮食堂前。いつもは何もない場所が、完全に東南アジアの風情だ。俺の行った日はスパイシーな風に加えてスコールのような雨まで降り始めて、東南アジア"らしい"風景になっていた。

なんと全国21の県から44ものお店が集結。これまでの村屋と吉田寮の歴史を思わせる、幅広い人材が集っていた。なぜかカラオケ大会が開催されていて、カオスを極める屋台村。

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思わず食べたホルモンミックスの赤みそ炒めは、芋焼酎と相性抜群だった。モンゴルパンだったり、中国のお酒を使ったカクテルだったり、不思議な料理が集まっていたのも吉田寮らしい。

目玉となるイベント

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イベントスペース前には村屋の暖簾が掲げられていた

『村おこし』の目玉イベントは、多数の出演者による劇や演奏だった。様々な分野でアバンギャルドな表現を追求している人たちが、普通のライブハウスではお目にかかれない自由度の高いステージを生み出していた。

俺が見た人たちをいくつか紹介しておく。

切腹ピストルズ

和楽器で様々な音楽をパンクに演奏するバンド、切腹ピストルズ。最初ステージに和楽器が並んでいるのを見て油断していたから、かなり前の方で見ていたら強烈なモッシュに巻き込まれた。びっくりした、というか気絶しかけた。

いくつもの太鼓が生み出す強烈なビート、そして江戸庶民のやけくそパンクスピリット。滅茶苦茶な音楽なのに…滅茶苦茶な音楽だからこそ彼らは最高だった。あの踊り念仏モッシュにまた巻き込まれにいきたい。

ちゃんこぽんちー

まさかの相撲をテーマにしたロックバンド。Vo.こうちゃんこの人生は相撲に彩られてきたようで、19年励んだ末に大相撲までやっていたそうだ。

そんな元相撲取りのバンドは、強烈な即興性をもち表現を追求したものだった。本当に驚いた。誰だってステージにまわし巻いた人が出てきたらコミックバンドだと思うはずだ。不意打ちの四股は、その場にいた人全員に少しづつ幸運を与えたことだろう。

ANTIBODIES Collective

芸術家・技術者が集まってアバンギャルドな表現を追求するANTIBODIES Collective。40分ノンストップで演奏とダンスと自己表現を続けた彼らの熱量に、会場から賞賛の声が飛び交う。どんな舞台だったか言葉にするのは、あまりにも難しい。

10/5~8まで、瀬戸内海に浮かぶ犬島の全てを使って、新たなステージを行うらしい。とんでもない規模だ。120分間の上演の後には、吉田寮に出現したような村が海辺に表れるという。興味を持った方は、こちらまで。

吉田寮よ続いていけ

最後になるが、吉田寮は9月いっぱいで継続の危機にある。それを防ぐために様々な活動を行っており、今回の『村おこし』もその一環だ。

今後もイベントを行っていくそうなので、もし可能ならば足を運んで、署名をしていただけないだろうか。この場所が無くなるのがとても惜しい。

来週の土曜日には、京都を背負いつつあるフジロック出演バンド、台風クラブと本日休演が出演する。あまちゃんのテーマなどを作曲しながら、アバンギャルドな演奏を続ける大友良英も出演だ。これを見逃す手はない。ぜひ行ってみてほしい。それでは。

巨大石像が大集合!奈良・明日香村にあるインパクト大の壷阪寺

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奈良は明日香村の近くにある壷阪寺(つぼさかでら)に行ってきた。わざわざ雨の日に。ここは眼病封じで有名なお寺だが、あまりに多くの巨大石仏を持っているために、巨像好き界隈でも知られた存在になっている。

写真を見て頂くと、すでに二つの巨大な仏像が頭を見せていることがわかるだろう。

壷阪大佛

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そのうちの一つが数々の菩薩・天部を従える壷阪大佛だ。このサイズの石仏が一堂に会するのは珍しく、これを見れただけでもかなり価値があるだろう。

台座5m+身丈10mの大迫力で、正直雨に濡れていて怖かった。できれば晴れた日に行こう。濡れ方が絶妙だったのもあるかもしれないが。

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これではおすすめスポット紹介かネガティブキャンペーンかわからないので、明るく加工して、晴れの日を再現してみた。このフォーメーションの立体感は必見。

天竺渡来大観音石像

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最初の写真に写っていたもう一体の仏像がこちら、全長20mの巨大石像、天竺渡来大観音だ。天竺渡来という言葉は、この石像がインドからきたことを示している。

実は壷阪寺はインドで数々の慈善事業を行っている。その縁があり、インドの3億年前の石をインド政府など、様々な関係者から譲渡されたそうな。

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普通の巨大石仏と違って、古石らしいマーブル模様が入っている。

7万人のインド人

そして驚くべきことに、巨岩を1200tの巨大石仏に仕上げるために、7万人ものインド人石工が参加したそうだ。ピラミッドの制作かよ。

1200tの石仏はインドから運べないので、66のパーツに分けられて運ばれたそうな。そのためところどころに切れ目が入っている。

日本の巨大石仏は多くの場合が、お金持ちの信仰心の発露であり、自己顕示欲の象徴であり道楽だ。それに対して壷阪寺の観音様は救済事業の返礼であり、インドとの交流の証なのである。これはぜひ直に見てほしい。

釈迦一代記

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こちらはお釈迦様の人生を、全長50m×高さ3mの石壁に彫ったもの。スケールがデカすぎる。お察しの方もいらっしゃるかもしれないが、これもインドからやってきた。

インドでは普通に道を歩いているだけで、超巨大なお寺にぶつかる。そのスケールを日本でやっているわけだ。ちなみにこのレリーフを掘るのにも、インド人が5万7,000人動員されている。

既にのべ12万7,000人のインド人がこのお寺の石造物に関わっているわけで、この壷阪寺が行ってきた救済事業がいかに立派なものであったかがわかる。

一場面を紹介

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お釈迦さまの人生を完璧にご存知の方は少ないだろう。この上段の場面がなにかおわかりだろうか。

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これは弟子・デーヴァダッタが爪に毒を塗り、師匠であるお釈迦様を毒殺しようとする場面だ。案内板によるとデーヴァダッタは返り討ちにあい、「逆に指が飛び散り、毒が自分の体内にまわり、地獄に落ちてしまった。

なんという三重苦。たしかに爪に毒はよくわからないけど、指が飛び散りそれがなぜか体内に入り、唐突に地獄行きである。しかもデーヴァダッタ、レリーフの方では剣を持っている。それに毒を塗ってほしい。

※こういう楽しみ方も出来るお寺です。

天竺渡来 大石堂

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壺阪大佛の手前に見える四角い建物は、インドのアジャンタ石窟を再現した大石堂だ。実はこれが一番すごい。力が入りすぎていて、本当にインドに来たかと錯覚するほどだ。

日本人とインド人が協力し、12万人が彫刻と組み立て作業を行ったそうだ。その重量は1500t。途方もない重厚感を持っている。

内部には塔が立てられた上、全ての壁に彫りものが施されている。その手間は他の仏像とも比較にならないだろう。

ただしここは壷阪寺の納骨堂でもある。そのため写真の掲載を控えさせて頂く。どうかご容赦願いたい。

数々の仏像

ご紹介したもののほかにも、魅力的な石仏がそこらじゅうに"置いてある"のが壷阪寺の魅力だ。100体はゆうに超えている。

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伝承に基づいた所持品をちゃんと持っている千寿菩薩

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年季の入った高僧

などなど見て楽しめる上にありがたいご利益のある仏像が、たくさん配置されている。

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謎にシュールなスタンプラリーも楽しめる。スタンプの台紙は入り口で渡されるのだが、気づかずに手に押してしまった。

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アクセス・営業時間

近鉄吉野線の壷阪山駅で下車して、バスで終点の壷阪寺前まで行くルートが一番安いが、駅前で待機しているタクシーを使っても1500円程度で済む。

年中無休だが、開門時間は8:30~17:00なので注意。

また入場料として大人600円・高校生以下100円が必要になる。5歳以下は無料だ。駐車代金は一律500円。

おわりに

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重要文化財の三重塔(1497年)

明日香村周辺には数多くの面白スポットがあり、交通インフラが最悪なことを除けば観光にオススメだ!(※レンタサイクルとかハイキングとかは最高。)

もし周辺を観光されるときは、少し足を延ばして壷阪寺も行ってほしい。絶対に楽しいですよ!それでは!

大須のGoodなレコード屋FILE-UNDER RECORDS

名古屋って個人経営のレコードショップ多いよね。栄らへんに音楽好きが集まっていることは、一旅行者の俺ですらひしひしと感じる。

レコード屋を見つけるたびに飛び込んでいたんだけど、その中でも特に気になったのがこちら。

FILE-UNDER RECORDS

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SNAIL MAILのポスターに惹かれた。実際中に入ってみると、自分にはノーマークだった東海のオルタナ系バンドのCDがたくさん!しかも一つ一つに丁寧な解説が付いてて、全部聴いてみたくなった。

ちなみにこの時はsheeptwarpというバンドのCDを購入。後から気づいたけど、ネットにもほぼ音源が上がっていないマニアックさだったので、買って良かった。

night-cap.net

どんな音楽だったかは別サイトに書いたので良かったら読んでみてね。

オルタナティブロックへの愛

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商品全部にこんな感じでレビューが書いてあって、インディーロックやオルタナティブロックへの愛がハンパない。そして内装もいけてる。

このあたりのジャンルが好きな人なら行って損はないでしょう!絶対何か見つかる!

おわりに

名古屋って音楽盛んだよね。特にこの大須観音あたりはレコード屋が多すぎてびっくりした。でもライブハウスは他の都市に比べて少ないという。どういうことなんだろう。

有名なStiff Slackもだし、今回のFILE-UNDER RECORDSもなんだけど、レコード屋をやりながらインディーズレーベルとしても機能してるという。

名古屋ではバンドとレコ屋の距離が、他の地域よりも近いのかもしれないなと、ふと思った。シーンの大きさはよくわかってないけど、ライブハウスが足りないなら、レコード屋がその受容体になっていってもおかしくない。

そう考えるとめちゃくちゃ面白い街だ名古屋。また遊びに行きます。それでは。

京都 五条大橋のたもとにあるお洒落喫茶efish(エフィッシュ)

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京都最大の繁華街、四条河原町から南へ10分強歩くと、五条河原町へたどり着く。なんてわかりやすい地名なのか。ちなみに六条も七条も八条あるのだが、そのへんは道が細かくてわかりにくい。

四条から五条まで、木屋町通りを高瀬川沿いに歩いていくのはすごく風情があって、ぜひおすすめしたいコースなんだけど、五条に近づくほどお店が減っていく。

ちょうど疲れたあたりで見えてくるのが、五条大橋から30歩のところにあるefishだ。

気取りすぎずお洒落な内装

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efishの良い所は、お洒落なんだけど気取りすぎていないところ

京都にはたくさんのお洒落なカフェがあるけど、スタイリッシュな空間を演出するあまり全然くつろげない店も多い。それに比べてこの店は、天井がむき出しのプレハブだったりして親しみやすい。

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食器とかも売ってるんだけど、ザックリした感じ。めちゃくちゃ落ち着く。この明らかにDIYした棚、愛おしい。けど雑過ぎないし、ちょうどいい塩梅だ。

ロケーション抜群

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窓際の席はめちゃくちゃ鴨川が見える。台風の直後で増水した川は、なぜか泳いでる人がいてじわじわ来た。さすが大学生の街、元気すぎる。

2階建てなので窓際の席が確保しやすいのも良いところ。

メニューも豊富

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メニューも豊富で、美味しい飲み物から食べ物までなんでもある。タコライスとかこの店でしか食べない。

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カフェとしてもごはん処としても優秀な店なので、五条で食事に迷ったときは行ってみるべし。

ちなみにこの時頼んだのは、レモンとハーブのアイスルイボスティー

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とても濃いのに爽やかな味で、台風一過、晴天の京都にぴったりだった。量も多めで大満足。

台風がヤバかった

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余談になるのだけど、昨日のは人生で一番すごい台風だった。京都の至るところがめちゃくちゃになったけど、それでもみんな普通に暮らしていた。

大切なものがめちゃくちゃにされて泣きたくなるけど、増水した鴨川でバタフライをする若者のように、明るく生きていけたらいいなと思う。それではまた。